新潟県朝日村 藁おひつ入れ

急速に姿を消していく荒物の分野の中で、
とりわけ最も少なくなったつくり手の仕事はこの藁細工です。 
藁草履や藁縄などは簡単に編めるので、
つくれる老人はまだまだいるようですが、
本体がある大きめな藁細工は、技術もさることながら
用いる藁の入手が難しくなっているからでもあります。 
その理由は最近、日本中各地でおいしいお米を作るために、
米の品種が改良されたことで稲藁の質が変容しているからでもあります。 
その為、藁細工に適した稲藁が消え行く運命にあり、同時に手間がかかること、
さらに価格に対しての耐用年数がそう長くないことも理由にあります。 
新潟県北部山形県境に近い朝日村のある地域に
貴重なつくり手の1人の老人がわら細工をしております。 
一般に人気なのはネコチグラという猫の住まい。 
近くの関川村ではネコチグラづくりで名を馳せますが、
この朝日村でも注文すればつくってくれます。 形も面白く、
技術もかなり高いので、本来なら出品したいところですが、
これはあくまでも趣味的なもので、やはり実用的であり日用品として、
この展示会にはおひつ入れが妥当だと出品しました。
木の桶でつくられたお櫃をこの藁のお櫃入れに収めることで、
保温性もあり米のおいしさがおかげでより増すことでしょう。 
こんな生活形態をされると、暮らしに楽しさを増していただけるものと思います。 
尚お櫃は、岩手県久慈山中の久保久志さんのものを推薦します。

湯町窯・福間琇士 ガレナ釉黄流鉢

ずっと以前、スペインのガレナ釉の大きなサラダ鉢を入手し、
湯町窯に参考品として提供し、改良したものです。
茶褐色の胎土に白土を大きくイッチンで流し、
白土がガレナ釉によって黄釉になり味わい深くなっています。 
某公募展で選外品になったとのこと。
本人は笑っていましたが、バタ臭さの中にも
趣のあるもののよさを選べない眼に驚きました。
わたしにはとてもよい湯町焼の風格を持った物と推薦します。

湯町窯・福間琇士 海鼠釉楕円鉢

湯町窯はご承知のようにガレナ釉で知られますが、海鼠釉の美しさも格別です。 
海鼠釉は火の温度差や用いる藁灰釉の濃さによって変化、
変色するのが面白く味わいを感じるものです。 
この楕円鉢、しっかりした作りは石膏型の型おこしによってつくられ、
窯の場所によって、陶土の鉄分と藁灰の藁白とが強く融合し、
藁灰釉の白が消え、湯町焼の特色をさらに超したような出来上がりになっています。

外村ひろさんがノッティングを届けてくださいました

昨日ノッティングの外村ひろさんが、織り上がったノッティングを届けて下さいました。


暮れに風邪を引かれてしまい、ご注文下さった方に出来上がりが遅れて申しわけなかったと、盛んにおっしゃっていましたが、出来上がったノッティングを見ていただけば、待つ時間の長さなど、飛んで行ってしまう事請け合いです。
可愛い!素敵!

しっかりと織られ、ずっしりとした厚みと重み、センスの良い柄と配色。そして、ひろさんのノッティングには、使い手を思う作り手の温かさを感じることが出来るように思います。

 

今回は、見本用にと、もやい工藝に丸ノッティングと絣の模様のような可愛らしいノッティングを置いて行ってくださいました。
皆さん是非ご覧になりにいらしてくださいね。
 
性格はさっぱりとしていらっしゃるのに、いつもおしとやかで優しく、、美しい外村ひろさんは、われわれもやい工藝の女性陣あこがれの方ですが、仕事に関しては、とても自分に厳しい方です。
お体に気をつけて、お仕事頑張って下さい。

久野R

久慈・久保久志 おひつ、すし桶、柄杓

グラフィック社「民藝の教科書③ 木と漆」で紹介した、
岩手県久慈市山中で桶づくりをされる久保久志さんに、
その時注文してつくっていただいた桶類です。 
特に杉材の白身(白太)と赤身(赤太)を交互に組み合わせ美しい仕上がり。 
久保さんんが用いる材料は今よりちょっと前の杉材ゆえに、
木目が詰まってしっかりしたもの。 
柔らかさの中に緻密さと素朴さがある、一味も二味も違うものです。
おひつは1〜2人用の容量なので使いやすいもの。
また柄杓は 柄付けがしっかりしていて長く使えるものでしょう。

樺細工 文箱、茶筒

平成24年度の 日本手仕事優品展 出品作品のご紹介です。

グラフィック社「民藝の教科書③ 木と漆」の取材の際、製作現場を訪れ、
数多い製品の中から私の目に美しく感じたものを選びました。
よくみると樺(桜皮)の自然な色具合やチラシの重なり部分など
風情のあるものばかりを選んでいます。
私どもは美しさの観点からもの選びをしますが、
普通の雑器類からも素材そのものが美を生ずるもの、
それをそのままの状態で器物に作りかえたもの、
こんなものが今回の出品物にあり、その中から選んだ文箱と茶筒です。

小鹿田・坂本浩二 飴釉黄青流1斗5升壷

平成24年度の 日本手仕事優品展 出品作品のご紹介です。
胴から肩にかけての緩やかなカーブが美しく、腰部分がすぼみ理想的な形。
蓋のかぶせ具合も良く、しかも薄づくりで軽い。
これも最高賞と言える出来栄え。
45歳になる彼がいかに優れた陶工であるかを表すほどのもの。

もやい工藝久野恵一の仕入れ日記 その2

竹取ストーリー 

武雄市北部に位置する多々良地区で竹細工を生業とする
池田さんとは20年ほどの付き合い。 
同じ武雄市に位置する西川登町は、かつて九州でも一大竹細工産地で、
池田さんはその系統を受け継ぐ竹製品をつくり続けて御歳78歳になります。
 
このごろ、寄る年波で力がなくなったとのこと、
編み方にも元気がないと言いますが、注文を受ければ、
面倒な依頼、例えば、磨く、面をとる、持ち手を幅広にするなどもこなしてくれます。
今回は取材がてらでしたので、まず竹とりに同行させていただきました。 
愛車パジェロは4輪駆動ゆえ山道を得意としますが、さすがに狭い道幅、
雨上がりの泥状の道を進み、その竹の場所へ案内してもらいました。
約20メートルの真竹が林立し、見るからに優れた竹材であることがわかります。 
なるほどと関心。 
こんなになりました

この竹を自身で持ちやすく2等分ほどにして、およそ3キロの道を軽トラで運ぶのです。 
今回は取材のためもあって、あらかじめ注文していた竹製品が出来ていました。

今回の仕入れ

私の好むカゴの中でも、角メゴ、ハチダと言う収穫物を運ぶカゴや、
野菜採り入れカゴ、みかんちぎりカゴ、それから柄がついた茶碗カゴなど。 
我がもやい工藝店で現在期間中の「現代民藝優秀品の会」に出品するため、
早速送る手配をしたところでした。

長崎・野田利治さんの正割当て縁の屑籠

野田さんの竹製品の縁巻きの多くは巻き縁ですが、
厚みのある重たいものを入れる容器には、当て縁にします。
九州地方では鹿児島県の竹細工に多く見られ、
中国地方でもよく見られるものですが、
今は地方出来のカゴの当て縁も巻きの締めに用いるのは針金が多く、
場合によってはビニールも使われています。
鹿児島も、最近はこのようなものも用いますが、
お願いすると場合によってはツヅラ蔓で巻いてくれます。
野田さんは最初からツヅラ蔓もしくは籐を使います。
自然素材の方がなじみ、締め付けも強く、
そして手に傷つきにくいからだと。
よき配慮がされた現代の暮らしに最適な屑篭として推薦します。

長崎・野田利治さんのヤミテゴ改良買い物カゴ

ヤミテゴとは終戦後間もなく闇市で食料品を買い、
持ち運んだカゴのことを言いますが、
そのまま買い物カゴにもなります。
特に野田さんのものは佐世保という地域ゆえ物資も豊富だったからか、
他の産地の買い物カゴ、ヤミテゴよりはるかに大きく存在感があります。
持ち運びにもいいし、車の中に入れておけば野菜が転ばなく、
また家の中でも様々な使い勝手のよいカゴでしょう。 
柄もしっかり取り付けてあり、底も支え竹によって安定し、
たとえ底が壊れても修理してくれるのでいつまでも使えるもの。
用いる竹も皮メをミガイテいるので、使い込むほどに艶が出て美しくなります。


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