今年も、もやい工藝で「やちむん展」を開催します。
4月の初めに沖縄に赴き、読谷山北窯の宮城正享さんと
松田共司さんの窯出しで沢山の美しいやちむんを選んできました。
4月4日のインスタグラムで少しだけ紹介しましたが、
宮城正享さんの緑釉大皿や共司さんの泥打大皿、黒釉嘉瓶など
迫力のある大物の他に、食器や小物も充実しています。
色鮮やかで生き生きとした絵付けのやちむんです。
宮城さん、共司さんの他にも照屋佳信さんや知花實さんの物も
登り窯の味わい深さを見せてくれます。
先日、窯に伺った時にも皆さんお元気で、もう次の窯の為に
轆轤を回していました。
「やちむん展、頑張ってくださいねー」と知花さん。
その他若い作り手もそれぞれ良い仕事をしています。
少しですが、上江洲茂生さんの物も出展します。
伝統の形、技法、登り窯の焼き…と魅力のある沖縄のやちむんが
今年も沢山揃いました。
北窯窯出しの荷物が、沖縄からもやい工藝に届きだしました。
急いで開封し、準備をすすめております。
もやい工藝での「やちむん展」。どうぞご高覧ください。
2019 沖縄やちむん展
4月27日(土)〜5月20日(月)
AM 10:00 〜 PM 5:00
火曜定休(祝日の場合は営業)
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新年あけましておめでとうございます。
2019年も、もやい工藝は全国を巡り、各地の優れた手仕事を
ご紹介すべく精進してまいります。
本年もよろしくお願い申し上げます。
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本年もお客様、作り手の皆様をはじめたくさんの方にお世話になりました。
皆様に厚く御礼申し上げます。
もやい工芸は12/29〜1/4の期間でお休みをいただきます。
新年は1/5(土)から通常通り営業します。
今日は大掃除で、メインの棚が空っぽになりましたが、
年明けには、小鹿田焼を順次ご紹介してまいります。お楽しみに。
どうぞ良い年をお迎えください。
]]>2019年版が発売されました!
「民藝の教科書」や「日本の手仕事をつなぐ旅」の表紙や挿絵でお馴染みの
小田中耕一さんの型絵染による、簡素で温かみのある意匠を取り入れ、
毎日眺めるのも、毎月めくるのも楽しみなカレンダーです。
12ヶ月を一枚に仕立てたポスター型(B3サイズ)もございます。
(図案は卓上型とは別のものです)
卓上型600円、ポスター型300円(税別)です。
数には限りがございます。どうぞお早めに!
メールにて通販も承ります。
また、法人や店舗のお客様を対象に卸売も承っております。
お気軽にお問い合わせください。
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まだ梅雨明けしない蒸し暑い沖縄へ、仕入れのために窯出しに
行ってまいりました。気温も湿度も高い中、北窯ではまだ熱を持った
登り窯でやちむんの窯出しが始まっていました。
今回の松田共司工房のやちむんは、焼きも安定していて、藍唐草や
葉紋など絵付けの美しいものが沢山生まれていました。
その中でも共司さんに注文して作ってもらった8寸ワンブーは
美しく、目を引きました。
共司さんに白掛けのみのワンブーを持ってもらいました。
以前、壺屋で目にした古作のワンブーと変わらない力強く美しい形。
碗の部分がおおらかさをもって立ち上がり、かっちりとした縁が全体の
形を締めています。絵付けが無い物ですが、かえってその形の美しさが、
共司さんの腕の確かさが見えます。
「これはよく出来たねー。うれしいよー。」と、共司さんも笑顔です。
宮城工房の物も、いつもどうり素朴で力強く、焼き上がりも美しい物を
選びました。
今回の窯出しの物は9月にもやい工藝の店頭に並びます。ご期待ください。
共司工房、宮城工房共に、7月に開催する「もやい工藝・涼夏の会」用にも
涼しげなものを選びました。一足先に、こちらも是非ご覧下さい。
涼しげで品の良い器と可愛いケーキが引き立て合っています。
「お菓子と民藝」は梶原のPOMPONCAKES.BLV.にて民藝の器で
期間中にケーキや飲み物をお出しするイベントです。
もやい工藝では今回紹介した限定うつわを販売します。
梶原のポンポンケークスで美味しいケーキを食べて、
佐助のもやい工藝でうつわをご覧になりにいらっしゃいませんか。
この間、バスで10分、徒歩で30分、濃くなってきた緑や紫陽花が
美しい季節です。
見どころを紹介します。(スタッフ尾上さんが歩いてみました。)
梶原のPOMPONCAKES.BLV.
今年1月にオープンしたPOMPONCAKES.BLV.の支店
POⅯPONPANTORYの店内にある量り売りのグラノーラ。
写真は店長の竹山さん提供です。ありがとうございました。
左上・北条氏常盤亭跡。右上・八雲神社。
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「お菓子と民藝」
6月8日(金)〜6月12日(火)
この5日間、10時〜18時 POMPONCAKES BLVD.にて
・民藝の器でケーキやお茶を楽しめます。
・オンラインショップのmoyaisが店頭で民藝の器を販売します。
6月8日(金)〜6月11日(月)
10時〜17時 もやい工藝にて(6月12日は定休)
・このブログで紹介した期間限定の沖縄の器を販売します。
]]>沖縄伝統の形のうつわを作って欲しい。」
今年は沖縄の作り手に決めました。(去年の限定うつわの作り手とは違う人)
丁寧な作りと絵付けで、ここ数年で絵付けの技術も上がってきた人です。
「水色・エメラルドグリーン」は以前、呉須で絵付けをしてもらった時に、
焼成の具合でかすれた部分が水色になったのを覚えていて、
あの色になる様に、そして絵付けはこの人の丁寧で
1つ1つをきちんと描いてゆくいつもの仕事とは違うものをと、
スピード感のある古いものなどを参考に見せて、
イメージを伝えながら打ち合わせをしてゆきました。
5月初めに器が出来上がってきました。
色は呉須の薄くなった部分が水色と萌黄色を感じさせ、しかし濃い部分の呉須が
墨絵の様な渋さを加え、品良く仕上がりました。
絵付けの唐草模様は筆の速さを感じさせます。
左上が普段の呉須の絵付け。右が今回の絵付け。
左上が普段の呉須の絵付け。右下が今回の絵付け。
皿の高台はケーキをのせる事を考え、なるべく広くしてもらいました。
左が今回注文の皿。右が普段の皿。
ホールケーキをのせたい9寸皿、8寸皿、ケーキ1ピースをのせたい6寸皿、
嶺央さん希望のスコーンをのせる4寸皿、グラノーラを入れるワンブー。
古作アラヤチの形を参考にしたマグやピッチャーも出来ました。
ケーキの時間が楽しくなりそうです。
この器は6月8日からもやい工藝で販売されます。
どうぞご覧になりにいらしてください。
]]>そのうちの一つ「カラカラ」をご紹介します。
こちらも酒器としては独特な形です。
中央、上方向にスッと伸びた口に、
ふっくらと膨らんだ胴に付いた細い注ぎ口。
琉球は中国や東南アジアとの交易により、
王族や高級士官向けの陶磁器を輸入していました。
その中から取り入れられた形であるとも言われます。
ちなみに、薩摩焼や九州の一部焼き物にも「カラカラ」と
呼ばれる酒器があります。
形は別物ですが、特徴は共通していることから、
琉球との交流の中で伝わったものかもしれません。
北窯・松田共司さんのカラカラ。
口、注ぎ口共にしっかりと取られ、ふっくらとした胴の形。
オーグスヤー(緑釉)の濃淡が良い雰囲気を醸し出します。
同じく共司さんによるカラカラ。
こちらは古いものを写して作っていただいたもので、
形の違いがお分り頂けるでしょうか。
陶土には、通常のやちむんの赤土ではなく白土が用いられています。
こちらもオーグスヤーの変化が良い風情を出しています。
若手の作り手によるものもあります。
釉薬の流れが面白く、登り窯ならではの風合いです。
陶片が中に入っていて、中身が空の状態で振ると「カラカラ」と
音がなるものもあります。
見るのも使うのも楽しいものです。
泡盛や焼酎をより愉しめることでしょう。
]]>沖縄では戦後まで米を食べることはそう多くなかったでしょうし、
ご飯茶碗としてではなく、汁物や粥などといった料理に
使われたのではと思います。
作り手によっても多少の違いはありますが、
厚手に作られ、ふっくらとした胴にやや外側に開いた縁をもった形は、
やちむんらしい大らかさを象徴しているように思います。
照屋さんの6寸マカイ。
北窯・松田共司工房の4寸マカイ
若手の作り手による小さめのもの。
沖縄の土は、厚く、しっかりとした高台が取られるのが特徴的です。
ご覧いただいたように模様も様々です。
色々と手にとってご覧ください。
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改めてやちむんの人気を実感します。
まだまだ店内はやちむん一色です。
新しい入荷もありますので、ぜひご覧にいらしてください。
さて、やちむんの魅力は様々です。形、絵付け、色など、、、
その中から、今回は絵付けをご紹介したいと思います。
しかし、やちむんの絵付けは実に多種多様で、なかなかご紹介しきれません。
ここでは代表的とも言える2つの模様をご紹介します。
まず、唐草模様。
大胆で力強く、いきいきと描かれます。
白化粧した地に、コバルト釉や呉須釉によって絵付けをする藍色の唐草が定番です。
(もちろん他にも飴や緑などもあります)
同じ唐草模様でも、無施釉の地に直接白土で描くものもあります。
いっちん(スポイトで描く技法)によるものや、筆で描くものなど。
ちなみにここまでご紹介した4枚は、全て異なる作り手によるものです。
同じ模様でも、作り手によって全く雰囲気が違います。
次に点打ち(てんうち)の模様です。
こちらも沖縄らしい大らかさと明るさが感じられる模様です。
収まり良く点が描かれていますが、動きを感じさせます。
焼成時の変化により、点の形が不均一になるのも面白いところです。
こちらも2人の作り手さんから、あえて同じ色の組み合わせを。
白化粧に絵付けされた飴・緑色から、三彩点打(さんさいてんうち)と呼ばれます。
冒頭でも述べたとおり、やちむんには実に多彩な模様があり、
さらに、同じ模様でも作り手によって違う表情を見せます。
ぜひ、店頭で色々と手にとってご覧になってください。
スタッフもご案内しますので、お気軽にお声がけください!
写真はホームページやインスタグラムでもご覧いただけますので
そちらもどうぞご覧ください。
]]>そんな中小鹿田共同窯の窯出しに行ってきました。
今回は、坂本浩二窯、黒木富雄窯、柳瀬晴夫窯の窯出しです。
4月にもかかわらず、最高気温30℃を記録した日田。
小鹿田は日田の中心部から離れた山間部にあるためか、
多少は涼しく感じられるものの、この日も初夏を感じさせる陽気でした。
窯出しされたものが仕分けされた黒木富雄窯。
どの窯元も上がりは良かったようです。
気候が乾燥していた為か、窯焚きの時間がいつもより短かったとか。
薪が乾いていたからではということでしたが、
自然の力を利用した登り窯の窯焚きならではです。
今回も登り窯らしい、力強い器がたくさん生まれていました。
現在やちむん展開催中のため、ご紹介するのは少し先になるかと
思いますが、どうぞお楽しみに。
同じく共同窯で、次に窯焚きをする黒木史人窯を覗くと、
夫婦そろって窯詰めの準備中でした。
器を重ねて窯の中に入れる為、器同士が重なる部分の釉薬を剥ぐ作業です。
しっかりと中心が揃うように重ねます。
家族で仕事をする小鹿田ならではの風景です。
例年小鹿田では、5月に「唐臼祭」という
小鹿田焼窯元主催のお祭りをしてきましたが、
昨年7月の豪雨災害の影響がまだ残っていることから、
今年は開催が見送られることとなりました。
小鹿田集落内で被害を受けた唐臼や採土場の修繕は、
概ね順調に進んでいるようです。
一方、近隣の大規模な土砂崩れがあった箇所などは、
仮復旧のままの所も多く、本格的な復興にはまだまだ時間が
かかるのではと思われます。
少しでも早く、皆さんが安心して暮らせるようになることを願ってやみません。
なお、店頭で募らせていただいた小鹿田の災害支援募金は、
累計¥426,907となりました。
手仕事フォーラムを通じて、小鹿田焼協同組合に寄付致しました。
募金は3/31をもって終了いたしました。
たくさんのご支援に心から感謝申し上げます。
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店内がやちむん一色になるこの企画。
今年も力強く、沖縄らしい大らかさと明るさをもった器たちが集まっています。
初日の今日はたくさんのお客様がいらしてくださいました。
朝から並んでくださったお客様も。
ありがとうございます。
初日やこの土日に来られないお客様もご心配なく。
5/14までの会期中、商品は随時補充してまいります。
少し落ち着いた頃にいらしていただいても、
ゆっくりじっくりお選び頂けますよ。
以下の写真は本日閉店後、商品補充した後の様子です。
照屋窯(照屋佳信さん)から。
勢いのある若手の窯から。
横田屋窯(知花實さん)から。
他にも、おなじみ北窯(松田共司さん、宮城正享さん)、上江洲茂生さんなど。
小皿もいろいろ集まっています。
ホームページにも写真がアップされておりますのでご覧ください。
新緑が眩しい鎌倉です。
お散歩がてら、ぜひお出かけください。
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「やちむん展」の仕入れの為に、沖縄読谷山北窯に行って参りました。
4月の沖縄は、時折もくもくと雲が現れるも晴れの日が続き、
涼しい風が心地よく吹いていました。
今回も沢山のやちむんが生まれていました。
共司さん自身が古典を意識して作ったという
・線彫り色差しのチューかー
・緑釉掛けや藍絵付けの渡名喜瓶
皿やマカイ、湯呑みなどの食器類も形良く美しいものを
1つ1つ手にとって選んできました。
特に皿は、表面の色合いが窯変で白化粧の地部分がチリチリと変化し、
色を乗せた部分の際が滲んだようになって、なんとも言えない味わい深さがあります。
松田共司さんです。ご自身でつくった蓋物を持ってもらいました。
共司さんらしい大らかな丸い曲線が魅力的です。
三彩点打も飴釉と緑釉が明るく美しい色です。
そして、写真に撮ることは出来ませんでしたが、宮城工房でも
・宮城さんがつくった力強い藍唐草の大皿
・今回久しぶりに絵付けをした鉄とオーグスヤーの幾何紋の皿類など
焼き上がりの良いものを選んできました。
今回の窯出しのものは、もやい工藝「やちむん展」に並びます。
どうぞ、ご期待ください。
「やちむん展」
4月21日(土)〜5月14日(月) ※火曜定休
AM10:00〜PM5:00
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その中で、久野恵一が宮内窯と共に取り組んだ製品も紹介して頂きました。
そこで紹介された塩壺をご紹介します。
石見の土は塩分に強く、また、高温度での焼成に耐えることから硬質な性質を持ちます。
この性質を活かし、古くは甕などの大きな保存容器の生産が盛んでした。
そんな石見焼ならではの特長を活かして、
久野恵一が現在の生活にも適する品をとして考案、
作って頂いたものの一つが塩壺です。
丸い胴に、傘のような形の蓋を乗せた可愛らしい形。
白化粧土を刷毛でさっと引かれており、
石見のグレーの土色との淡いコントラストが良い風合いを醸し出します。
ちなみに石見焼のもので白化粧をすることはほとんどありません。
多くは透明釉をかけただけであったり、
保存容器としての堅牢さ(耐水性、耐酸性)を高めるため、
瓦などに用いられる来待釉をかけたもの(茶色く呈色します)が中心です。
先代の宮内謙一さんがかつて福岡県・小石原でロクロ職人として
働いていた経験から、小石原焼から白化粧をするアイディアを
採り入れたのではないかとのこと。
この塩壺にもうまく採り入れられたと言えるでしょう。
ちなみに、久野恵一が宮内さんに預けていた見本がこちら。
小鹿田焼・柳瀬朝夫窯の薬味入れが見本でした。
形は似ていますが、宮内さんならではの感覚と
石見焼の特長も合わさり、別物に生まれ変わったと言えるでしょう。
黒色もあります。
コロンとした形で、見るのも使うのも楽しい一品。
ぜひ生活に採り入れてみてください。
番組は4/3にも再放送予定です。どうぞご覧ください。
]]>(少量の入荷ですので、在庫状況はお問い合わせください)
永見さんは、陶芸家・船木研児氏の元で修行したのち、
島根県三刀屋で自作の薪窯を築き、製作を続けています。
陶土は同じく島根県・石見地方の赤土を自ら掘り、釉薬も全て自作。
窯を焚く為の薪も、自らチェーンソーで切り出します。
当店先代・久野恵一とのお付き合いも長く、
様々な製品づくりに取り組んできました。
パン皿。
特徴的な飴色は、地元・来待で採れる石を主原料とした来待釉です。
湯町窯の黄釉と基本的には同様と思われますが、色味の違いにも注目です。
平坦な皿ですので、パンだけでなくケーキなどにも。
通称リーチマグ。
リーチポタリー(バーナード・リーチが創立したイギリスの窯)で
作られていたマグカップの形をベースにしたものです。
鉄分を多く含む石見の赤土に灰釉をかけて還元炎焼成することで、
モスグリーンとも言える独特の柔らかい緑色が生まれます。
素焼きとなっている部分も、鉄分が表面に表出していて良い雰囲気。
シンプルで手に馴染む大きさ、口当たりも良いです。
同じくモスグリーンのグラタン皿。
こちらはオーブンに入れても大丈夫です。
このような角皿もあります。同じく飴色が良い雰囲気です。
他にも飯碗や蕎麦猪口など、シンプルで日々の食卓に使いやすいものが揃っています。
ぜひご覧ください。
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瀬戸ならではの白い土に、シンプルに灰釉や飴釉をかけた器です。
灰釉は、黄色味がかった透明感のある暖かみのある色合いです。
飴釉は色の濃淡の変化が良い風合いを見せます。
灰釉の物は、焼成時に生まれる貫入(釉薬内のガラス質の細かいヒビ)があります。
使用とともに変化し、味わいが増していきます。
8寸皿。
しっかりと取られた縁と、内側に施された2本の線で
釉薬のコントラストが生まれ、自然な模様のようになっています。
シンプルですが、食卓で料理を引き立ててくれます。
片口。
写真奥の直線的に立ち上がる形は定番ですが、
今回は胴が丸型のもの(写真手前)も入荷しています。
飯碗。
スッと立ち上がる綺麗な形です。
今回ご紹介した他にもマグ、カップアンドソーサー、湯呑みなど。
いずれも、作り手・水野雅之さんの高いロクロ技術が感じられます。
ぜひ食卓に採り入れてみてはいかがでしょうか。
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寒波の影響で、九州は雪が降ったり止んだりの天気です。
平野部はほとんど積もっていませんでしたが、
小鹿田に至る2kmほど手前から積雪が多くなり、道は凍結状態。
谷間に位置する小鹿田周辺はなかなか雪が解けませんし、
気温も市街地よりもだいぶ低いです。
小鹿田に入ると、雪化粧した登り窯が迎えてくれました。
なんと、水路の水が凍っています(写真左下)。
ここまでに冷えるのはめったになかったことだそうです。
そんな中でも窯出し自体は順調でした。
今回は柳瀬朝夫窯、坂本浩二窯、黒木史人窯の3窯元の窯出しです。
朝夫さんの窯は、朝夫さんらしい器が健在です。
裕之さんも、8寸ほどの鉢などを多く作っていましたが、
いずれも朝夫さんの力強さを彷彿とさせるものでした。
浩二さんの窯も良い焼きあがり。
今回出来上がっていた大壺(写真の下3つ)。
浩二さんの凄さを改めて感じさせる出来です。
青地釉は強く焼かなければうまく発色しない為にバランスが難しく、
地に膨れが出てしまうこともしばしばですが、
今回は焼きあがりも完璧でした。
さて、今回の訪問では一つニュースがあり、
小鹿田の現役陶工の中でもっともベテランである黒木力さんが
ついに引退されるということでした。
力さんは、息子さんを早くに亡くし、一人でロクロを回していました。
息子さんの奥様である孝子さんが当主となり、窯を守ってきました。
今年の窯焚きは家族でされたそうですが、大変な苦労だったことと思います。
今年88歳になられますが、まだまだお元気な力さん、
これからも仕事を続けていってくれればと思っていましたが、
お年を考えれば仕方がないことなのかもしれません。
お疲れ様でしたと申し上げたいです。
窯出しの翌日には雨が降り、雪もだいぶ解けたようでしたが、
その翌日にはまた雪が降りました。
筑後平野は真っ白。小鹿田にも雪が積もったそうです。
高速道路が通行止になるなど混乱に巻き込まれつつ、九州を後にしました。
黒木力さんは88歳。
小鹿田焼の現役では最高齢ですが、器が持つ力強さは健在です。
打刷毛目や飛びカンナは、白化粧がたっぷりと施されて独特の風合いです。
力さんの1合壺。
続いて、柳瀬朝夫さん。
腰を悪くしてしまい、大きなものは出来なくなってしまいましたが、
朝夫さんならではの熟練した技術と感覚が感じられます。
大小湯呑み。
口付徳利。
朝夫さんの窯の大きめのものは、裕之さんが挽いています。
柳瀬朝夫窯のすり鉢。
尺1寸皿。
朝夫さんの力強さを見事に引き継いでいる迫力のある仕事です。
]]>ここでは、白木(=無塗装)のものをご紹介します。
先日ご紹介した、吉田璋也氏デザインのパン切り台。
富山・庄川で作られています。
白木としたことで、トチのきめ細かく柔らかな白色の肌を活かしています。
木目ははっきりとしておらず、ややぼんやりとしていますが、
肌の色と相まって良い雰囲気を醸し出しています。
縁の部分には溝が備えられており、パンを切った時に出るクズが
散らばらないよう考慮されています。
パン切り台ですが、もちろんパン以外にも使っていただけます。
続いて、定番のケヤキのパン皿。
パン切り台と同じく、富山・庄川のわたなべ木工芸にお願いして
作っていただいているものです。
ケヤキは力強く美しい木目が印象的です。
一枚一枚が全く違う表情を持つのが面白いです。
続いて、宮島のバターナイフとジャムスプーン。
こちらは桜や桑、ケヤキを材料に用いたものです。
いずれも白木ならではの木の温もりを感じられるものです。
天然の木ですので一つ一つ表情が異なりますし、
使い込むうちに油などが染み込み、風合いが変わっていくのも
白木ならではの楽しみです。
ぜひお気に入りの一品を見つけてください。
私たちとも繋がりの深い、わたなべ木工芸の渡辺章司さんが
ご家族で出演されていました。
同番組が今回の大きく取り上げていたのは、パン切り台でした。
番組の中では「"民芸作家"の吉田璋也がイギリスの製品をもとにデザイン」
と触れられていましたが、改めてご紹介します。
このパン切り台は、鳥取の民藝運動に大きな貢献をした
吉田璋也氏(本業は医師です)が、イギリスの木工品をヒントに
デザインを取り入れたものです。
氏は、鳥取の民藝振興のため、新作民藝のプロデュースに取り組み、
大きな功績を残しました。
こちらのページに詳しく紹介されています。
http://shoyayoshida.jp/history/
木工においては、イギリスの家具を始め様々な意匠を取り入れ、
新たな製品作りに取り組みました。
ですので、このパン切り台も元々は鳥取で生まれ、作られてきたものです。
最近まで鳥取のある木工職人の方が製作されていましたが、
後継者がおらず、いよいよ製作者が途絶えてしまうという状況になった折、
当店先代の久野恵一が、わたなべ木工芸の渡辺さんに製作を依頼したのでした。
その際、木材にトチを指定したのは、トチならではの柔らかさと、
白木の美しさ、木目の雰囲気を活かしたかったからでしょう。
(現在は、鳥取でも復刻されており、製作している方がいらっしゃいます)
高い美意識が感じられる意匠とともに、木ならではの温もり、
そして、渡辺さんの熟練の技術と職人気質が感じられる一品です。
トチは個体差が大きく、木の成長の仕方などによって
美しい木目が出ないことも多いですが、
普段の生活に温もりのある木工品を取り入れていただければと思います。
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今回、晴夫さんにお願いして作っていただいたリム皿。
飛びかんなや打ち刷毛目といった小鹿田焼定番の技法が
施されたシンプルなお皿です。
装飾技法を多彩に駆使した器が多い晴夫さんですが、
今回はあえて技法を抑えめにしたシンプルな器をお願いしました。
縁(=リム)をやや広くとり、外側をぐるっと飴釉で巻きました。
すっきりとした形で、小鹿田焼ならではの素朴さを残しつつも、
晴夫さんらしいモダンな雰囲気を持った器に仕上がりました。
日々の食卓に使いやすいのではないでしょうか。
サイズは六寸と七寸、色は白・ウス青(緑)・飴の3色です。
ぜひ店頭でご覧ください。
]]>いくつかご紹介します。
富雄さんの尺四寸皿。
富雄窯からの大皿は珍しいかもしれません。
熟練の仕事、堂々とした存在感。
上下に流された透明感のある青地釉と飴釉、
そして白化粧された肌も、強く焼かれていて綺麗です。
伏せ合わせ皿。
縁同士を重ねて窯の中に積むことからこの名前になりました。
縁の部分は素焼きになっています。
焼かれる際、内側が密閉されるためか還元がより強くかかるようです。
ウス青(緑)がややくすんでいて、渋い雰囲気。
比較的平たいので、洋皿や菓子皿としても使えそうです。
昌伸さん定番のマグカップ。
大きすぎず小さすぎず、ちょうど良く手に馴染みます。
小鹿田ならではのシンプルな技法で装飾されていますが、
モダンで良い雰囲気です。毎朝使いたくなります。
昌伸さんのピッチャー。
強く焼かれて飴釉が赤茶色に。
掛けられた青地釉も流れて面白いです。
]]>
新年明けましておめでとうございます
旧年中のご愛顧に厚く御礼申し上げます。
今年ももやい工藝は日本全国を巡り、
優れた手仕事を皆様の元にお届けすべく、
スタッフ一同邁進してまいります。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
]]>
気が付けば2017年も残りわずかとなってしまいました。
年末年始の営業についてご案内です。
年内は28日(木)まで、年明けは5日(金)より通常通り営業いたします。
店の昨日朝の様子です。
深夜に降った雨のせいか、紅葉が一斉に葉を落とし始めました。
鎌倉もいよいよ冬本番、の合図でしょうか。
関東の中でも比較的暖かい気候の鎌倉は、
今の時期でも(ギリギリ)晩秋の紅葉を楽しむことができます。
あったか展は年内最終日まで延長中です。
どうぞお出かけください。
]]>
見込みの中心と縁を白化粧せず、地の色とのコントラストをつけた上に、
深く入った飛び鉋が力強い印象を与えています。
何よりも、還元炎で強く焼かれたことによって、
地の色がグレーがかり、さらに印象強さが増しています。
2018年版を明日から発売します!
「民藝の教科書」や「日本の手仕事をつなぐ旅」の表紙や挿絵でお馴染みの
小田中耕一さんの型絵染による、簡素で温かみのある意匠を取り入れ、
毎日眺めるのも、毎月めくるのも楽しみなカレンダーです。
12ヶ月を一枚に仕立てたポスター型(B3サイズ)もございます。
(図案は卓上型とは別のものです)
卓上型600円、ポスター型300円(いずれも税別)です。
数には限りがございます。どうぞお早めに!
メールにて通販も承ります。
また、法人様を対象に卸売も承っております。
お気軽にお問い合わせください。
]]>
台風18号の影響で雨や風が強い中での窯出しです。
窯の皆さんは「これぐらいだったら大丈夫ですよ」と、
いつも通りに窯出ししたものを工房に並べていました。
共司さんの工房の様子です。
皿やマカイなどの器が多い半面、カラカラやチューカーなどの
立体的なものはいつもより少ない印象でした。
様々な技法で美しいものがたくさん生まれていました。
「今回は八寸皿と七寸皿をたくさん挽きました」と共司さん。
その中でも眼を引いた、イッチン葉紋の皿を持ってもらいました。
スピード感のあるイッチンでの絵付け。
地の部分が赤茶やオリーブグリーンに窯変し、見所がたくさんあります。
手前に見えるのは、共司さんが古典をうつしたという鉢と皿です。
「一所懸命昔のものに近づけようと作るんだけど、
見込みの広さや外から見た形とか難しいねー」
毎窯何か古典に挑戦し、学ぼうとする共司さんです。
そして、宮城工房も量は少ないですが、
宮城さんらしい骨格のある皿や力強いイッチン唐草の絵付けなど、
美しいものを選んできました。
今回の窯出しのものは、11月にもやい工芸に並ぶ予定です。
ご期待ください。
]]>豪雨の影響で半月ほど遅れての窯焚きでした。
ちょうど台風の接近と重なり、強風が吹いた為に火が暴れたそうですが、
上がりにはそれほど影響なさそうです。
他にも個人窯の坂本義孝窯が窯出しをしており、こちらも上がりは上々の様子でした。
普段と変わらぬ窯出し、やはり出て来たものを見ていると元気をもらえます。
使い勝手の良い皿やカップ、鉢など、小鹿田らしい普段使いの器を中心に、
選んで来ました。入荷をどうぞお楽しみに。
坂本正美窯へ立ち寄ると、修理された唐臼がいつものように音を鳴らしていました。
健一郎さんも次の窯に向けて作り始めています。
坂本浩二窯も同じ。
このところ復興に向けた打ち合わせが多いそうで、
なかなか仕事が出来ないと浩二さんは嘆いていましたが
そんな中でも時間を見つけては、ロクロを廻します。
小鹿田は着実に前に進んでいます。
完全復活までにはまだ長い時間がかかるかもしれませんが、
応援していきたいと思います。
]]>
豪雨があったのが先月7/5。それから1ヶ月余りが経ちました。
唐臼が流されたことや、採土場が崩れたことは聞いていましたが、
実際はどうなのか…小鹿田の皆さんはどうしているのか。
ずっと心配でした。
日田市内から小鹿田へ向かう道に入り、しばらく進むと
小野地区の大規模な崖崩れの現場があります。
あまりにもな状況に言葉が出ません。
道は仮復旧され、交互通行で開通している状況です。
濫りに立ち入るような場所ではないことを認識させられます。
その後の道も、至る所で崩落していたり路面のアスファルトが
剥がされていたりという状況です。
小鹿田に入り、まず柳瀬朝夫窯へ。
一番被害がひどいと聞いていました。
唐臼の小屋の内部。
コンクリート柱の高さまで土砂や流木が入ったそうですが、
ボランティアの皆さんの力を借りてなんとか綺麗になったそうです。
中央右手が、唐臼を動かすための水路です。
川から取水する堰が損壊し、土砂が流れ込んだため
唐臼が動かせる状況ではありません。
(水路の土砂はその後ボランティアの皆さんにより除去されました)
この他にも、坂本工窯、坂本浩二窯、坂本正美窯の唐臼が流されたりしています。
流されていなくても、流木が当たるなどしたために壊れてしまったり、
水路の底に土砂が入ったためにうまく動かないなどの状況があるとのことです。
(後編へ続きます)
※手仕事フォーラムブログにも同内容でアップ予定です
]]>今回共司さんがつくった、白い按瓶を持ってもらいました。
白掛けのみにしたことで、形の良さや技術の高さが際立ちます。
7月22日(土)からもやい工藝で始まる「涼夏の会」用にも、少し選んできました。
会に間に合うように、一足早先に届けてもらいます。
宮城工房も焼きあがりが良い物を、沢山選びました。
こちらも「涼夏の会」用にアイスクリーム入れ(古典の高盃に似ている)や
いっちんのアイスペール、その他宮城さんらしい深い呉須の皿など
夏らしいものを送りました。
「涼夏の会」に選んだもの以外は、8月にお店に出してゆこうと思います。
どうぞご期待ください。
]]>1週間前に梅雨明けした沖縄は、青空が広がり、
ガジュマルやオオタニワタリなどの植物が
強い日差しの中で生き生きと輝いていました。
工房に着くと、窯から工房に次々とやちむんが運び込まれ、
親方の指示のもと、種類ごとにきちんと並べられてゆくところでした。
チームワークが良いので、無駄の無い動きです。
今回は酸化のものが多く、特に絵付けのものが美しい焼き上がりでした。
・普段使いに良さそうな藍唐草のお皿や二彩葉紋のマカイ、
藍点打のマカイなどの美しいものが沢山あります。
・手前に見えるのは、共司さんが今回つくったという古典写しの湧田カラカラ。
全体の形のバランスの見事さに加えて珊瑚礁を混ぜたという
陶土の素焼きの部分に登り窯の炎が当たり、
赤く窯変しているところが見所の一つとなっています。
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本日は、今回入荷しました小鹿田の坂本浩二さんの窯のものに、おもしろい上がりのものがありましたのでご紹介します。
坂本浩二さんの一合壷です。
白化粧をせず、素地に直接トビカンナを施し黒釉を掛けてあります。
今回の窯では、この黒釉が赤く変化していました。
高温の酸化炎で長い時間焼かれると、このように変化するのだそうです。
こちらも今回入荷しました同じ黒釉にトビカンナの4寸飯碗ですが、こちらは還元焼成されたもの。
還元炎の場合は、青っぽい緑色に変化します。
小鹿田の一合壷を「ウルカ壷」とも呼びますが、この「ウルカ」とは地元日田の名産品である鮎の塩辛のこと。
また、小鹿田の白化粧土は長い期間塩分を吸収すると表面がはがれてきてしまうことがあるため、塩を多く含む塩辛や梅干しやお漬物を入れてお使いいただく場合、中身を使い切るごとに一晩水にさらして塩抜きをしていただくことが望ましいのですが、こちらは白化粧土をかけずに素地に直接黒釉を掛けて焼いてありますので、そのお手入れも必要ありません。
高さも11cmほどで、冷蔵庫にも入れやすい大きさになっております。しっかりと立ち上がった胴回りにきりっとしたつまみ、形もとても美しく、うつわごと食卓に出していただいても映えるかと思います。
一合壷のほかにも、日常使いに飽きのこない美しい器がたくさん入荷しております。
雨の日が続きますので、どうぞお気を付けてお越しくださいませ。
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鎌倉はあじさいが綺麗な季節となっておりますが、雨の日が続いておりますので、どうぞお気を付けてお越しくださいませ。
?ピッチャー(大)・(小)、フリーカップ
コーヒー以外にも冷たいハーブティーなどもいかがですか。
ピッチャーとフリーカップもつくりました。
ピッチャーにお花を活けても映えます。
ピッチャーは張りのある胴体にかっちりとした縁を返してもらい
堂々としたものが出来ました。
沖縄らしく把手の付け根のところにオーグスヤー(青釉)を塗りました。
フリーカップの表と裏の文様を上と下に違えて描きました。
高台もまっすぐ立ち上がるのではなく、少し角度を付けて横から見た印象が
柔らかくなるようにしました。
限定器についてはこれで終わります。
6月17日からもやい工藝で販売いたします。
是非ご覧になりにいらしてください。
「お菓子と民藝」
6月17日(土)〜6月20日(火)
この4日間、10時〜18時 POMPONCAKES BLVD.にて
・民藝の器でケーキやお茶を楽しめます。
・オンラインショップのmoyaisが店頭で民藝の器を販売します。
10時〜17時 もやい工藝にて(6月20日は定休)
・このブログで紹介した期間限定の沖縄の器を販売します
鎌倉は濃くなりだした緑が、美しい季節です。
梶原のPOMPONCAKESから佐助のもやい工藝への道は見どころが沢山あります。
バスに乗っての移動も楽しいですよ。
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コーヒー碗皿・ミルクピッチャー
ケーキと一緒にコーヒーはいかがですか。
コーヒー碗皿にコーヒーを入れて使ってみました。
受け皿は普段作っているものより大きくしてもらい、
以前よりカップとのバランスが良くなりました。
カップの飲み口も程よく厚く、飲みやすいです。
ミルクピッチャーです。
デザインは2種類。
化粧土を掛け分けたものと全て覆ったもの。
イッチン唐草文も少し変えてみました。
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?8寸皿・6寸皿・5寸皿
左・8寸皿(直径24.5?)
小さめの1ホールのケーキ1個や、
カットしたケーキをいくつかのせる皿をイメージしました。
この8寸皿も中心をやや平らにしてもらいました。
底の広さを支えるために高台が広くとってあります。
左が今回作った8寸皿。右が普段作っている皿。
中央・6寸皿(直径18?)
カットしたケーキ1個をのせて、サイドに果物やクリームを添えたり、
余白を楽しめる皿にしたい!と伝えて作ってもらいました。
右・5寸皿(直径16?)
5寸皿は2種類。
縁を剥いでもらったものとそのままの物です。
のせたケーキの印象が変わりそうです。
ポンポンケークスさんにて。 5寸皿にケーキをのせました。
]]>? 9寸皿
直径28?の大皿です。
大きな皿にのびのびと書かれたイッチン唐草。
普段作ってもらう沖縄型の皿は、中心からなだらかに広がり、
やや深めに作られますが、
今回はケーキを1ホール乗せるイメージを伝え、
中心を平らにしてもらいました。
でも、沖縄の緩やかな形の良さを崩さないでくださいとお願いしました。
縁の白土を剥いで赤土のこげ茶を見せてもらったものとそのままのもの、
2種類作りました。それぞれの良さがあります。
ポンポンケークスさんのケーキを乗せました。
上の写真を一所懸命撮っている尾上さんです。
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3月の中旬にスタッフの尾上さんから
「今年もポンポンケークスさんでイベントをします。
そこでイベント期間限定の特別注文の器を、もやい工藝でもつくりたいのですが。」
と、相談がありました。
イメージは、「黄色で」とのこと。
沖縄で今、上手になってきている作り手が浮かびました。
沖縄伝統の技法を生かしてもらおうと、白土を全体に引いた上に、
イッチン(筒またはスポイトに白土を入れ、絞り出しで絵付けをしてゆく技法)
で絵付けをしてもらい、黄色になるように調合した釉薬を全体にかけてもらえば、
良い器ができそうだと思いました。
大皿、中皿、銘々ケーキ皿、その他ケーキに合わせた器・・・
実際にケーキを乗せたところを想像しながら、形と柄を考えてゆきました。
そして2か月が経ち、沖縄から荷が届きました。
予想以上の仕上がりで、尾上さんと喜びました。
「ポンポンケークスさんのケーキを早く乗せたい!」
イッチンの盛り上がりの間や下に釉薬のたまりが出来、
黄釉の濃淡の面白さがあります。
焼きの強い部分がこげ茶色になり、黄色い部分のグラデーションと
かさなりあい味わい深いです。 表面に茶色い点々が見えるのは、
修業時代の読谷山北窯の飴釉の製法を守っているからとの事で、
この方法だと少し不純物が混じるので、調合比や焼きの調子で
この点々が出るのだそうです。 それが器に深みを添えています。
イッチンものびやかでスピード感があります。
作り手本人も「久しぶりにイッチンを沢山やれて楽しかったです。」
そんな楽しさが文様から伝わってきます。
この器は6月17日からもやい工藝で販売されます。
どうぞご覧になりにいらしてください。
次回から、このブログ上で器について書いてゆきたいと思います。
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やちむん展は大勢の方にお越し頂き、とてもにぎやかな一か月となりました。
これからはまた全国のいろいろな焼物が随時入荷して参ります。
今回は、石見の宮内窯と瀬戸の一里塚本業窯が入荷致しました。
やちむんとはまた趣の異なる、静かな雰囲気の焼物です。
形の良い、シンプルな無地のものがたくさん入荷しております。
どうぞお越しくださいませ。
]]>4月22日から本日15日までを予定しておりました春のやちむん展ですが、ご好評につき来週25日まで開催を延長することになりました。
鎌倉は初夏の気持ちの良い風が吹いております。
明るいやちむんに会いに、ぜひお出かけくださいませ。
営業時間:AM10:00〜PM5:00(火曜定休)
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同じ沖縄の伝統的な三彩点打ゆのみですが、作り手によって形も雰囲気もそれぞれ。
特にオーグスヤーは、焚かれたときの窯の温度や湿度によって渋めに焦げた青緑になったり優しい薄緑になったりと変化が出やすく、窯出しごとに違いが楽しみな釉薬でもあります。
同じ釉薬の同じ絵付けのものでも、違う作り手・違う窯出しのものを合わせてみられると、変化が出て面白いかもしれません。
もやい工藝の春のやちむん展は来週15日まで開催しております。
一年かけて集めたたくさんの作り手のものが一同に見られる機会ですので、ぜひいろいろと見比べながら、ゆっくりご覧くださいませ。
]]>地元の新鮮な食材を使ったこだわりのお料理のお店で、もやい工藝のうつわも使ってくださっています。
訪ねた日のメニューは、太刀魚とカマスの竜田揚げ。
地元で採れた新鮮なお魚を使うため、
おかず二品。もやい工藝の沖縄のうつわで出してくださいました。
民藝のうつわは、
地に根ざしたおいしいお料理を美しいうつわとともに。
日日食堂さんで素敵なお昼を過ごされてみてはいかがでしょうか。
日日食堂さんのホームページ
食堂の場所は、JR大磯駅から国道沿いに東へ20分ほど歩いたと
ランチだけでなく、カフェや夜ごはんもされています。
そのほか、ギャラリーや漆の工房も同じ建物の中にあり、
最初の土日は開店前から多くの方に来ていただき、とてもにぎわいました。
連日混み合っておりますが、平日は比較的静かでゆっくり見ていただけます。
あたたかい日差しがとても気持ちいい日が続いております。
どうぞお出掛けくださいませ。
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遅咲きの八重桜をお客さんが採ってきてくださり、お店の雰囲気も一層春らしくなっています。
今週末22日からは、毎年恒例のやちむん展が始まります。
春めく気候によく似合う明るいやちむんがたくさん届いております。
どうぞ楽しみに、お越しくださいませ。
]]>4月とはいえ、まだ肌寒い沖縄です。
窯出しの日の天候は、晴れのち曇りのち雨。
晴れた瞬間です。
赤瓦の赤と空の青の対比がきれいだなあといつも思います。
松田共司さんの工房です。
窯出しされたやちむんをお弟子さんたちが手際よく並べてゆきます。
共司工房のやちむんです。
今回も1つ1つ手にとって選んで来ました。
・胴体の曲線ときりっと締まった縁の際との対比や、線彫りが見事な古典写しのカラカラ
・藍点打がかわいらしい印象の使いやすそうな小ワンブー
・溶けきらなかったオーグスヤー(青釉)のどろりとした質感が面白い、トビカンナの皿
・のびやかな藍唐草の筆致が美しい定番の7寸皿
・湧田型フィガキマカイ
ここでは紹介しきれないくらいの、魅力あるものがたくさん生まれていました。
松田共司さん。
そして、こちらに写真は載せられませんでしたが、
宮城工房でも美しい焼き上がりのものを選んで来ました。
・赤土の地が窯変でちりちりとした灰褐色になった、イッチン唐草の丸鉢
・呉須唐草に線彫を施した、宮城さんらしい素朴な美しさのある大皿 など
今回の窯出しのものは、もやい工藝「やちむん展」に並びます。
どうぞご期待ください。
「やちむん展」
4月22日(土)〜5月15日(月) ※火曜定休
AM10:00〜PM5:00
]]>簡単なものばかりですが、
この日の朝は、沖縄の知花さんのゆのみ、ワタナベ木工のパン皿、
産地や作り手で統一するのももちろん統一感が出て美しいですが、
みなさんもぜひ、
商品展示は、もやいのスタッフが行う物とお店やギャラリーの方が行う方法の2種類
あります。
今回は、READAN DEATの清政さんが展示して下さいました。
毎回お店やギャラリーの方が展示して下さるといつももやいで見ているのとは違い、
そのお店のカラーなどが出てとても面白いなと感じます。
是非、地方の展示会では器を見るだけでなく展示の仕方にもご注目下さいね。
※写真は初日の開店前になります為、同じ商品が完売していることもございます。ご
了承下さい。
「春まねき展」
会期:2017年3月4日(土)〜13日(月)
時間:11:00〜19:00
場所:READAN DEAT(広島市中区本川町2-6-10 和田ビル203)
電話:082-961-4545
ホームページ:http://readan-deat.com
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昨年も年を通じて現地に足を運び、優品を集めて来ました。
小鹿田の豊かな自然、そして、伝統を受け継ぐつくり手達の手から生まれる、
力強く、美しい器たちをぜひご覧ください。
1/28(土)〜2/13(月) AM10〜PM5 ※火曜定休
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もやい工藝では寒い日が続く中、お客様に差し入れていただいた紅梅と椿の花が開き始めました。
店構えも一層華やかに。
紅梅は楢岡の大壷に活けてみました。
最初はほとんどが固いつぼみでしたが、十日ほどで満開になりました。
渋い木肌と鮮やかな濃紅がとても綺麗です。
椿は松田共司さんのピッチャーに。
華やかな絞りの椿です。一輪だけ一足早く咲きました。
まだまだたくさんつぼみがあるので、これからが楽しみです。
店内のいろいろなところに活けてありますので、ご来店の際はぜひご覧くださいませ。
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もやい工藝は、各地に活きる優れた手仕事を、
皆さまのもとへ届ける「つなぎ手」として、
そして、次代に渡すための「つなぎ手」として、
2017年も日本全国を巡ってまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
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今年ももやい工藝は、日本全国を巡り優れた手仕事をご紹介すべく、
決新意たに、一同精進してまいります。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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仕事納めとなった12/28は、もやい恒例の大掃除でした。
今年一年、お客様、つくり手の皆様をはじめ、
多くの方々に大変お世話になりました。御礼申し上げます。
年末年始は12/29〜1/4の間お休みをいただきます。
新年は1/5(木)より、通常通り営業いたします。
皆様良いお年をお迎えください。
]]>松田共司さんの窯のもの
宮城正享さんの窯のもの
定番のお皿やマカイ、そのほか油壷やカラカラ、蓋物など沖縄らしい元気な焼物がたくさん入荷しております。
一つ一つの写真は後日アップいたしますので、もう少々お待ちくださいませ。
秋も深まってまいりました。どうぞあたたかくしてお越しください。
]]>柳瀬晴夫窯、店頭に並びました。
指描きのお皿など綺麗な仕上がりです。
店内に小鹿田焼きが増えておりますよ。
]]>トビカンナや刷毛目と言った定番を中心に並べました。
小鹿田焼展は、年が明けた1月に変更になります。
定番品から逸品まで多くの種類をご覧頂けます。
そちらも楽しみにお待ち下さいね。
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本日ご紹介するのは、そんな温かい飲み物にぴったりのマグカップ。
昔から焼き物の産地として有名な愛知県瀬戸の一里塚本業窯でつくられているものです。
大きさは二種類。
やわらかい灰釉が、ホットコーヒーやホットミルクをおいしくまろやかに引き立ててくれます。
また、一里塚本業窯の灰釉は陥入が入りやすく、使い込むほどに味わいのある肌合いに変わっていきます。
持ち手はやや大き目で、小さい方は指二本、大きいほうは指三本入ります。
また、シンプルな形に無地の釉薬のため、少し派手な柄のコースターと合わせても楽しい雰囲気になります。
今回は秋らしく、インドの赤い模様のコースターと合わせてみました。
季節に合わせて、いろいろなうつわを楽しまれてみてくださいね。
]]>先週末は気持ちの良い秋晴れで、
本日の一品紹介では、先週末に新入荷で入りました、
森山窯の平皿は、
塗り呉須と呼ばれる、
こういった真っ平らな皿をろくろで引くにはとても高い技術が必要
陶工の森山さんの高いろくろ技術のなせる業です。
普段使いのうつわはどれもてらいのない形で、
また、窯ごと・作り手ごとにさまざまな特徴がありますので、
呉須釉を何度も塗り重ねることで生まれる鮮やかな藍色は、
河井寛次郎の孫弟子にあたる服部さんならではのもの。
これまでの定番に加えて、箸置き、サラダボウル、ミルクピッチャーなど、
新製品も入荷しています。
ぜひご覧ください。
]]>2017年「日本の手仕事」カレンダーが入荷しました!
今年も、染色工芸家・小田中耕一さんの型染めによるものです。
簡素で美しく温かみのある意匠で、ご好評をいただいております。
卓上型 (ケース付き)
ポスター型(卓上型とは別の絵柄になります)
ご注文お待ちしております!
(卸売も承りますので、お問い合わせください)
]]>関東はようやく秋を感じつつありますが、沖縄はまだまだ夏の陽気。
セミが元気良く鳴いています。
2日前には過去最強と言われる台風18号が沖縄に接近。
幸い沖縄本島は大きな影響を受けず、窯出しも順調に進んでいました。
松田共司さんの工房。
お弟子さん達が窯から器を出して、工房に並べていきます。
焼き上がりも上々。
今回、絵付けのコバルト釉が特に鮮やかで、
活き活きとした表情を見せていました。
自然の力を利用して焼き上げる登り窯。
失敗も多いですが、そこから生まれるものは実に魅力的で、
毎回毎回が楽しみです。
皆さんにご覧いただくまでもう少々お時間をいただきますが、
どうぞお楽しみに。
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