今年も、もやい工藝で「やちむん展」を開催します。
4月の初めに沖縄に赴き、読谷山北窯の宮城正享さんと
松田共司さんの窯出しで沢山の美しいやちむんを選んできました。
4月4日のインスタグラムで少しだけ紹介しましたが、
宮城正享さんの緑釉大皿や共司さんの泥打大皿、黒釉嘉瓶など
迫力のある大物の他に、食器や小物も充実しています。
色鮮やかで生き生きとした絵付けのやちむんです。
宮城さん、共司さんの他にも照屋佳信さんや知花實さんの物も
登り窯の味わい深さを見せてくれます。
先日、窯に伺った時にも皆さんお元気で、もう次の窯の為に
轆轤を回していました。
「やちむん展、頑張ってくださいねー」と知花さん。
その他若い作り手もそれぞれ良い仕事をしています。
少しですが、上江洲茂生さんの物も出展します。
伝統の形、技法、登り窯の焼き…と魅力のある沖縄のやちむんが
今年も沢山揃いました。
北窯窯出しの荷物が、沖縄からもやい工藝に届きだしました。
急いで開封し、準備をすすめております。
もやい工藝での「やちむん展」。どうぞご高覧ください。
2019 沖縄やちむん展
4月27日(土)〜5月20日(月)
AM 10:00 〜 PM 5:00
火曜定休(祝日の場合は営業)
]]>
新年あけましておめでとうございます。
2019年も、もやい工藝は全国を巡り、各地の優れた手仕事を
ご紹介すべく精進してまいります。
本年もよろしくお願い申し上げます。
]]>
本年もお客様、作り手の皆様をはじめたくさんの方にお世話になりました。
皆様に厚く御礼申し上げます。
もやい工芸は12/29〜1/4の期間でお休みをいただきます。
新年は1/5(土)から通常通り営業します。
今日は大掃除で、メインの棚が空っぽになりましたが、
年明けには、小鹿田焼を順次ご紹介してまいります。お楽しみに。
どうぞ良い年をお迎えください。
]]>2019年版が発売されました!
「民藝の教科書」や「日本の手仕事をつなぐ旅」の表紙や挿絵でお馴染みの
小田中耕一さんの型絵染による、簡素で温かみのある意匠を取り入れ、
毎日眺めるのも、毎月めくるのも楽しみなカレンダーです。
12ヶ月を一枚に仕立てたポスター型(B3サイズ)もございます。
(図案は卓上型とは別のものです)
卓上型600円、ポスター型300円(税別)です。
数には限りがございます。どうぞお早めに!
メールにて通販も承ります。
また、法人や店舗のお客様を対象に卸売も承っております。
お気軽にお問い合わせください。
]]>
まだ梅雨明けしない蒸し暑い沖縄へ、仕入れのために窯出しに
行ってまいりました。気温も湿度も高い中、北窯ではまだ熱を持った
登り窯でやちむんの窯出しが始まっていました。
今回の松田共司工房のやちむんは、焼きも安定していて、藍唐草や
葉紋など絵付けの美しいものが沢山生まれていました。
その中でも共司さんに注文して作ってもらった8寸ワンブーは
美しく、目を引きました。
共司さんに白掛けのみのワンブーを持ってもらいました。
以前、壺屋で目にした古作のワンブーと変わらない力強く美しい形。
碗の部分がおおらかさをもって立ち上がり、かっちりとした縁が全体の
形を締めています。絵付けが無い物ですが、かえってその形の美しさが、
共司さんの腕の確かさが見えます。
「これはよく出来たねー。うれしいよー。」と、共司さんも笑顔です。
宮城工房の物も、いつもどうり素朴で力強く、焼き上がりも美しい物を
選びました。
今回の窯出しの物は9月にもやい工藝の店頭に並びます。ご期待ください。
共司工房、宮城工房共に、7月に開催する「もやい工藝・涼夏の会」用にも
涼しげなものを選びました。一足先に、こちらも是非ご覧下さい。
涼しげで品の良い器と可愛いケーキが引き立て合っています。
「お菓子と民藝」は梶原のPOMPONCAKES.BLV.にて民藝の器で
期間中にケーキや飲み物をお出しするイベントです。
もやい工藝では今回紹介した限定うつわを販売します。
梶原のポンポンケークスで美味しいケーキを食べて、
佐助のもやい工藝でうつわをご覧になりにいらっしゃいませんか。
この間、バスで10分、徒歩で30分、濃くなってきた緑や紫陽花が
美しい季節です。
見どころを紹介します。(スタッフ尾上さんが歩いてみました。)
梶原のPOMPONCAKES.BLV.
今年1月にオープンしたPOMPONCAKES.BLV.の支店
POⅯPONPANTORYの店内にある量り売りのグラノーラ。
写真は店長の竹山さん提供です。ありがとうございました。
左上・北条氏常盤亭跡。右上・八雲神社。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「お菓子と民藝」
6月8日(金)〜6月12日(火)
この5日間、10時〜18時 POMPONCAKES BLVD.にて
・民藝の器でケーキやお茶を楽しめます。
・オンラインショップのmoyaisが店頭で民藝の器を販売します。
6月8日(金)〜6月11日(月)
10時〜17時 もやい工藝にて(6月12日は定休)
・このブログで紹介した期間限定の沖縄の器を販売します。
]]>沖縄伝統の形のうつわを作って欲しい。」
今年は沖縄の作り手に決めました。(去年の限定うつわの作り手とは違う人)
丁寧な作りと絵付けで、ここ数年で絵付けの技術も上がってきた人です。
「水色・エメラルドグリーン」は以前、呉須で絵付けをしてもらった時に、
焼成の具合でかすれた部分が水色になったのを覚えていて、
あの色になる様に、そして絵付けはこの人の丁寧で
1つ1つをきちんと描いてゆくいつもの仕事とは違うものをと、
スピード感のある古いものなどを参考に見せて、
イメージを伝えながら打ち合わせをしてゆきました。
5月初めに器が出来上がってきました。
色は呉須の薄くなった部分が水色と萌黄色を感じさせ、しかし濃い部分の呉須が
墨絵の様な渋さを加え、品良く仕上がりました。
絵付けの唐草模様は筆の速さを感じさせます。
左上が普段の呉須の絵付け。右が今回の絵付け。
左上が普段の呉須の絵付け。右下が今回の絵付け。
皿の高台はケーキをのせる事を考え、なるべく広くしてもらいました。
左が今回注文の皿。右が普段の皿。
ホールケーキをのせたい9寸皿、8寸皿、ケーキ1ピースをのせたい6寸皿、
嶺央さん希望のスコーンをのせる4寸皿、グラノーラを入れるワンブー。
古作アラヤチの形を参考にしたマグやピッチャーも出来ました。
ケーキの時間が楽しくなりそうです。
この器は6月8日からもやい工藝で販売されます。
どうぞご覧になりにいらしてください。
]]>そのうちの一つ「カラカラ」をご紹介します。
こちらも酒器としては独特な形です。
中央、上方向にスッと伸びた口に、
ふっくらと膨らんだ胴に付いた細い注ぎ口。
琉球は中国や東南アジアとの交易により、
王族や高級士官向けの陶磁器を輸入していました。
その中から取り入れられた形であるとも言われます。
ちなみに、薩摩焼や九州の一部焼き物にも「カラカラ」と
呼ばれる酒器があります。
形は別物ですが、特徴は共通していることから、
琉球との交流の中で伝わったものかもしれません。
北窯・松田共司さんのカラカラ。
口、注ぎ口共にしっかりと取られ、ふっくらとした胴の形。
オーグスヤー(緑釉)の濃淡が良い雰囲気を醸し出します。
同じく共司さんによるカラカラ。
こちらは古いものを写して作っていただいたもので、
形の違いがお分り頂けるでしょうか。
陶土には、通常のやちむんの赤土ではなく白土が用いられています。
こちらもオーグスヤーの変化が良い風情を出しています。
若手の作り手によるものもあります。
釉薬の流れが面白く、登り窯ならではの風合いです。
陶片が中に入っていて、中身が空の状態で振ると「カラカラ」と
音がなるものもあります。
見るのも使うのも楽しいものです。
泡盛や焼酎をより愉しめることでしょう。
]]>沖縄では戦後まで米を食べることはそう多くなかったでしょうし、
ご飯茶碗としてではなく、汁物や粥などといった料理に
使われたのではと思います。
作り手によっても多少の違いはありますが、
厚手に作られ、ふっくらとした胴にやや外側に開いた縁をもった形は、
やちむんらしい大らかさを象徴しているように思います。
照屋さんの6寸マカイ。
北窯・松田共司工房の4寸マカイ
若手の作り手による小さめのもの。
沖縄の土は、厚く、しっかりとした高台が取られるのが特徴的です。
ご覧いただいたように模様も様々です。
色々と手にとってご覧ください。
]]>
改めてやちむんの人気を実感します。
まだまだ店内はやちむん一色です。
新しい入荷もありますので、ぜひご覧にいらしてください。
さて、やちむんの魅力は様々です。形、絵付け、色など、、、
その中から、今回は絵付けをご紹介したいと思います。
しかし、やちむんの絵付けは実に多種多様で、なかなかご紹介しきれません。
ここでは代表的とも言える2つの模様をご紹介します。
まず、唐草模様。
大胆で力強く、いきいきと描かれます。
白化粧した地に、コバルト釉や呉須釉によって絵付けをする藍色の唐草が定番です。
(もちろん他にも飴や緑などもあります)
同じ唐草模様でも、無施釉の地に直接白土で描くものもあります。
いっちん(スポイトで描く技法)によるものや、筆で描くものなど。
ちなみにここまでご紹介した4枚は、全て異なる作り手によるものです。
同じ模様でも、作り手によって全く雰囲気が違います。
次に点打ち(てんうち)の模様です。
こちらも沖縄らしい大らかさと明るさが感じられる模様です。
収まり良く点が描かれていますが、動きを感じさせます。
焼成時の変化により、点の形が不均一になるのも面白いところです。
こちらも2人の作り手さんから、あえて同じ色の組み合わせを。
白化粧に絵付けされた飴・緑色から、三彩点打(さんさいてんうち)と呼ばれます。
冒頭でも述べたとおり、やちむんには実に多彩な模様があり、
さらに、同じ模様でも作り手によって違う表情を見せます。
ぜひ、店頭で色々と手にとってご覧になってください。
スタッフもご案内しますので、お気軽にお声がけください!
写真はホームページやインスタグラムでもご覧いただけますので
そちらもどうぞご覧ください。
]]>そんな中小鹿田共同窯の窯出しに行ってきました。
今回は、坂本浩二窯、黒木富雄窯、柳瀬晴夫窯の窯出しです。
4月にもかかわらず、最高気温30℃を記録した日田。
小鹿田は日田の中心部から離れた山間部にあるためか、
多少は涼しく感じられるものの、この日も初夏を感じさせる陽気でした。
窯出しされたものが仕分けされた黒木富雄窯。
どの窯元も上がりは良かったようです。
気候が乾燥していた為か、窯焚きの時間がいつもより短かったとか。
薪が乾いていたからではということでしたが、
自然の力を利用した登り窯の窯焚きならではです。
今回も登り窯らしい、力強い器がたくさん生まれていました。
現在やちむん展開催中のため、ご紹介するのは少し先になるかと
思いますが、どうぞお楽しみに。
同じく共同窯で、次に窯焚きをする黒木史人窯を覗くと、
夫婦そろって窯詰めの準備中でした。
器を重ねて窯の中に入れる為、器同士が重なる部分の釉薬を剥ぐ作業です。
しっかりと中心が揃うように重ねます。
家族で仕事をする小鹿田ならではの風景です。
例年小鹿田では、5月に「唐臼祭」という
小鹿田焼窯元主催のお祭りをしてきましたが、
昨年7月の豪雨災害の影響がまだ残っていることから、
今年は開催が見送られることとなりました。
小鹿田集落内で被害を受けた唐臼や採土場の修繕は、
概ね順調に進んでいるようです。
一方、近隣の大規模な土砂崩れがあった箇所などは、
仮復旧のままの所も多く、本格的な復興にはまだまだ時間が
かかるのではと思われます。
少しでも早く、皆さんが安心して暮らせるようになることを願ってやみません。
なお、店頭で募らせていただいた小鹿田の災害支援募金は、
累計¥426,907となりました。
手仕事フォーラムを通じて、小鹿田焼協同組合に寄付致しました。
募金は3/31をもって終了いたしました。
たくさんのご支援に心から感謝申し上げます。
]]>
店内がやちむん一色になるこの企画。
今年も力強く、沖縄らしい大らかさと明るさをもった器たちが集まっています。
初日の今日はたくさんのお客様がいらしてくださいました。
朝から並んでくださったお客様も。
ありがとうございます。
初日やこの土日に来られないお客様もご心配なく。
5/14までの会期中、商品は随時補充してまいります。
少し落ち着いた頃にいらしていただいても、
ゆっくりじっくりお選び頂けますよ。
以下の写真は本日閉店後、商品補充した後の様子です。
照屋窯(照屋佳信さん)から。
勢いのある若手の窯から。
横田屋窯(知花實さん)から。
他にも、おなじみ北窯(松田共司さん、宮城正享さん)、上江洲茂生さんなど。
小皿もいろいろ集まっています。
ホームページにも写真がアップされておりますのでご覧ください。
新緑が眩しい鎌倉です。
お散歩がてら、ぜひお出かけください。
]]>
「やちむん展」の仕入れの為に、沖縄読谷山北窯に行って参りました。
4月の沖縄は、時折もくもくと雲が現れるも晴れの日が続き、
涼しい風が心地よく吹いていました。
今回も沢山のやちむんが生まれていました。
共司さん自身が古典を意識して作ったという
・線彫り色差しのチューかー
・緑釉掛けや藍絵付けの渡名喜瓶
皿やマカイ、湯呑みなどの食器類も形良く美しいものを
1つ1つ手にとって選んできました。
特に皿は、表面の色合いが窯変で白化粧の地部分がチリチリと変化し、
色を乗せた部分の際が滲んだようになって、なんとも言えない味わい深さがあります。
松田共司さんです。ご自身でつくった蓋物を持ってもらいました。
共司さんらしい大らかな丸い曲線が魅力的です。
三彩点打も飴釉と緑釉が明るく美しい色です。
そして、写真に撮ることは出来ませんでしたが、宮城工房でも
・宮城さんがつくった力強い藍唐草の大皿
・今回久しぶりに絵付けをした鉄とオーグスヤーの幾何紋の皿類など
焼き上がりの良いものを選んできました。
今回の窯出しのものは、もやい工藝「やちむん展」に並びます。
どうぞ、ご期待ください。
「やちむん展」
4月21日(土)〜5月14日(月) ※火曜定休
AM10:00〜PM5:00
]]>
その中で、久野恵一が宮内窯と共に取り組んだ製品も紹介して頂きました。
そこで紹介された塩壺をご紹介します。
石見の土は塩分に強く、また、高温度での焼成に耐えることから硬質な性質を持ちます。
この性質を活かし、古くは甕などの大きな保存容器の生産が盛んでした。
そんな石見焼ならではの特長を活かして、
久野恵一が現在の生活にも適する品をとして考案、
作って頂いたものの一つが塩壺です。
丸い胴に、傘のような形の蓋を乗せた可愛らしい形。
白化粧土を刷毛でさっと引かれており、
石見のグレーの土色との淡いコントラストが良い風合いを醸し出します。
ちなみに石見焼のもので白化粧をすることはほとんどありません。
多くは透明釉をかけただけであったり、
保存容器としての堅牢さ(耐水性、耐酸性)を高めるため、
瓦などに用いられる来待釉をかけたもの(茶色く呈色します)が中心です。
先代の宮内謙一さんがかつて福岡県・小石原でロクロ職人として
働いていた経験から、小石原焼から白化粧をするアイディアを
採り入れたのではないかとのこと。
この塩壺にもうまく採り入れられたと言えるでしょう。
ちなみに、久野恵一が宮内さんに預けていた見本がこちら。
小鹿田焼・柳瀬朝夫窯の薬味入れが見本でした。
形は似ていますが、宮内さんならではの感覚と
石見焼の特長も合わさり、別物に生まれ変わったと言えるでしょう。
黒色もあります。
コロンとした形で、見るのも使うのも楽しい一品。
ぜひ生活に採り入れてみてください。
番組は4/3にも再放送予定です。どうぞご覧ください。
]]>(少量の入荷ですので、在庫状況はお問い合わせください)
永見さんは、陶芸家・船木研児氏の元で修行したのち、
島根県三刀屋で自作の薪窯を築き、製作を続けています。
陶土は同じく島根県・石見地方の赤土を自ら掘り、釉薬も全て自作。
窯を焚く為の薪も、自らチェーンソーで切り出します。
当店先代・久野恵一とのお付き合いも長く、
様々な製品づくりに取り組んできました。
パン皿。
特徴的な飴色は、地元・来待で採れる石を主原料とした来待釉です。
湯町窯の黄釉と基本的には同様と思われますが、色味の違いにも注目です。
平坦な皿ですので、パンだけでなくケーキなどにも。
通称リーチマグ。
リーチポタリー(バーナード・リーチが創立したイギリスの窯)で
作られていたマグカップの形をベースにしたものです。
鉄分を多く含む石見の赤土に灰釉をかけて還元炎焼成することで、
モスグリーンとも言える独特の柔らかい緑色が生まれます。
素焼きとなっている部分も、鉄分が表面に表出していて良い雰囲気。
シンプルで手に馴染む大きさ、口当たりも良いです。
同じくモスグリーンのグラタン皿。
こちらはオーブンに入れても大丈夫です。
このような角皿もあります。同じく飴色が良い雰囲気です。
他にも飯碗や蕎麦猪口など、シンプルで日々の食卓に使いやすいものが揃っています。
ぜひご覧ください。
]]>