仕入れ日記 小鹿田焼共同窯 2018年4月窯出し
鎌倉では「やちむん展」開催中ではありますが、
そんな中小鹿田共同窯の窯出しに行ってきました。
今回は、坂本浩二窯、黒木富雄窯、柳瀬晴夫窯の窯出しです。
4月にもかかわらず、最高気温30℃を記録した日田。
小鹿田は日田の中心部から離れた山間部にあるためか、
多少は涼しく感じられるものの、この日も初夏を感じさせる陽気でした。
窯出しされたものが仕分けされた黒木富雄窯。
どの窯元も上がりは良かったようです。
気候が乾燥していた為か、窯焚きの時間がいつもより短かったとか。
薪が乾いていたからではということでしたが、
自然の力を利用した登り窯の窯焚きならではです。
今回も登り窯らしい、力強い器がたくさん生まれていました。
現在やちむん展開催中のため、ご紹介するのは少し先になるかと
思いますが、どうぞお楽しみに。
同じく共同窯で、次に窯焚きをする黒木史人窯を覗くと、
夫婦そろって窯詰めの準備中でした。
器を重ねて窯の中に入れる為、器同士が重なる部分の釉薬を剥ぐ作業です。
しっかりと中心が揃うように重ねます。
家族で仕事をする小鹿田ならではの風景です。
例年小鹿田では、5月に「唐臼祭」という
小鹿田焼窯元主催のお祭りをしてきましたが、
昨年7月の豪雨災害の影響がまだ残っていることから、
今年は開催が見送られることとなりました。
小鹿田集落内で被害を受けた唐臼や採土場の修繕は、
概ね順調に進んでいるようです。
一方、近隣の大規模な土砂崩れがあった箇所などは、
仮復旧のままの所も多く、本格的な復興にはまだまだ時間が
かかるのではと思われます。
少しでも早く、皆さんが安心して暮らせるようになることを願ってやみません。
なお、店頭で募らせていただいた小鹿田の災害支援募金は、
累計¥426,907となりました。
手仕事フォーラムを通じて、小鹿田焼協同組合に寄付致しました。
募金は3/31をもって終了いたしました。
たくさんのご支援に心から感謝申し上げます。