小鹿田焼ベテランの仕事

小鹿田焼のベテラン陶工、黒木力さんと柳瀬朝夫さんの仕事をご紹介します。
(既に完売した物も含まれます。ご了承下さい)

 

 

黒木力さんは88歳。

小鹿田焼の現役では最高齢ですが、器が持つ力強さは健在です。

 

 

打刷毛目や飛びカンナは、白化粧がたっぷりと施されて独特の風合いです。

 

 

力さんの1合壺。

 

 

 

続いて、柳瀬朝夫さん。

腰を悪くしてしまい、大きなものは出来なくなってしまいましたが、

朝夫さんならではの熟練した技術と感覚が感じられます。

 

 

大小湯呑み。

 

口付徳利。

 

 

朝夫さんの窯の大きめのものは、裕之さんが挽いています。

柳瀬朝夫窯のすり鉢。

 

尺1寸皿。

 

 

朝夫さんの力強さを見事に引き継いでいる迫力のある仕事です。


白木の木工品

食卓に載せる木工の器は、漆などで塗られたものが一般的では無いでしょうか。

ここでは、白木(=無塗装)のものをご紹介します。

 

先日ご紹介した、吉田璋也氏デザインのパン切り台。

富山・庄川で作られています。

白木としたことで、トチのきめ細かく柔らかな白色の肌を活かしています。

木目ははっきりとしておらず、ややぼんやりとしていますが、

肌の色と相まって良い雰囲気を醸し出しています。

 

縁の部分には溝が備えられており、パンを切った時に出るクズが

散らばらないよう考慮されています。

パン切り台ですが、もちろんパン以外にも使っていただけます。

 

続いて、定番のケヤキのパン皿。

パン切り台と同じく、富山・庄川のわたなべ木工芸にお願いして

作っていただいているものです。

ケヤキは力強く美しい木目が印象的です。

一枚一枚が全く違う表情を持つのが面白いです。

 

続いて、宮島のバターナイフとジャムスプーン。

こちらは桜や桑、ケヤキを材料に用いたものです。

 

 

いずれも白木ならではの木の温もりを感じられるものです。

天然の木ですので一つ一つ表情が異なりますし、

使い込むうちに油などが染み込み、風合いが変わっていくのも

白木ならではの楽しみです。

ぜひお気に入りの一品を見つけてください。


小鹿田焼・柳瀬晴夫窯 リム皿

小鹿田焼・柳瀬晴夫窯からの新着品を並べています。

 

今回、晴夫さんにお願いして作っていただいたリム皿。

飛びかんなや打ち刷毛目といった小鹿田焼定番の技法が

施されたシンプルなお皿です。

装飾技法を多彩に駆使した器が多い晴夫さんですが、

今回はあえて技法を抑えめにしたシンプルな器をお願いしました。

 

縁(=リム)をやや広くとり、外側をぐるっと飴釉で巻きました。

 


すっきりとした形で、小鹿田焼ならではの素朴さを残しつつも、

晴夫さんらしいモダンな雰囲気を持った器に仕上がりました。

日々の食卓に使いやすいのではないでしょうか。

 

サイズは六寸と七寸、色は白・ウス青(緑)・飴の3色です。

ぜひ店頭でご覧ください。


小鹿田焼・黒木富雄(昌伸)窯から

新年は小鹿田焼・黒木富雄(昌伸)窯から新着品を並べています。

いくつかご紹介します。

 

富雄さんの尺四寸皿。

富雄窯からの大皿は珍しいかもしれません。

熟練の仕事、堂々とした存在感。

上下に流された透明感のある青地釉と飴釉、

そして白化粧された肌も、強く焼かれていて綺麗です。

 

 

伏せ合わせ皿。

縁同士を重ねて窯の中に積むことからこの名前になりました。

縁の部分は素焼きになっています。

焼かれる際、内側が密閉されるためか還元がより強くかかるようです。

ウス青(緑)がややくすんでいて、渋い雰囲気。

比較的平たいので、洋皿や菓子皿としても使えそうです。

 

昌伸さん定番のマグカップ。

大きすぎず小さすぎず、ちょうど良く手に馴染みます。

小鹿田ならではのシンプルな技法で装飾されていますが、

モダンで良い雰囲気です。毎朝使いたくなります。

 

 

昌伸さんのピッチャー。

強く焼かれて飴釉が赤茶色に。

掛けられた青地釉も流れて面白いです。

 


【一品紹介】小鹿田焼・柳瀬晴夫窯トビカンナ七寸皿

柳瀬晴夫窯の7寸皿。

 

 

見込みの中心と縁を白化粧せず、地の色とのコントラストをつけた上に、

深く入った飛び鉋が力強い印象を与えています。

何よりも、還元炎で強く焼かれたことによって、

地の色がグレーがかり、さらに印象強さが増しています。

 

飴釉のものもあります。
こちらも力強い魅力的な焼き上がりです。

【一品紹介 】坂本浩二さんの一合壷

 

 

本日は、今回入荷しました小鹿田の坂本浩二さんの窯のものに、おもしろい上がりのものがありましたのでご紹介します。

 

坂本浩二さんの一合壷です。

白化粧をせず、素地に直接トビカンナを施し黒釉を掛けてあります。

 

今回の窯では、この黒釉が赤く変化していました。

高温の酸化炎で長い時間焼かれると、このように変化するのだそうです。

 

 

こちらも今回入荷しました同じ黒釉にトビカンナの4寸飯碗ですが、こちらは還元焼成されたもの。

還元炎の場合は、青っぽい緑色に変化します。

 

小鹿田の一合壷を「ウルカ壷」とも呼びますが、この「ウルカ」とは地元日田の名産品である鮎の塩辛のこと。

また、小鹿田の白化粧土は長い期間塩分を吸収すると表面がはがれてきてしまうことがあるため、塩を多く含む塩辛や梅干しやお漬物を入れてお使いいただく場合、中身を使い切るごとに一晩水にさらして塩抜きをしていただくことが望ましいのですが、こちらは白化粧土をかけずに素地に直接黒釉を掛けて焼いてありますので、そのお手入れも必要ありません。

 

高さも11cmほどで、冷蔵庫にも入れやすい大きさになっております。しっかりと立ち上がった胴回りにきりっとしたつまみ、形もとても美しく、うつわごと食卓に出していただいても映えるかと思います。

 

一合壷のほかにも、日常使いに飽きのこない美しい器がたくさん入荷しております。

雨の日が続きますので、どうぞお気を付けてお越しくださいませ。

 

 


「お菓子と民藝」ポンポンケークス×モヤイズ×もやい工藝

期間限定器の出来るまで

 

3月の中旬にスタッフの尾上さんから

「今年もポンポンケークスさんでイベントをします。

そこでイベント期間限定の特別注文の器を、もやい工藝でもつくりたいのですが。」

と、相談がありました。

イメージは、「黄色で」とのこと。

沖縄で今、上手になってきている作り手が浮かびました。

沖縄伝統の技法を生かしてもらおうと、白土を全体に引いた上に、

イッチン(筒またはスポイトに白土を入れ、絞り出しで絵付けをしてゆく技法)

で絵付けをしてもらい、黄色になるように調合した釉薬を全体にかけてもらえば、

良い器ができそうだと思いました。

 

大皿、中皿、銘々ケーキ皿、その他ケーキに合わせた器・・・

実際にケーキを乗せたところを想像しながら、形と柄を考えてゆきました。

 

 

そして2か月が経ち、沖縄から荷が届きました。

予想以上の仕上がりで、尾上さんと喜びました。

「ポンポンケークスさんのケーキを早く乗せたい!」

 

 

イッチンの盛り上がりの間や下に釉薬のたまりが出来、

黄釉の濃淡の面白さがあります。

焼きの強い部分がこげ茶色になり、黄色い部分のグラデーションと

かさなりあい味わい深いです。 表面に茶色い点々が見えるのは、

修業時代の読谷山北窯の飴釉の製法を守っているからとの事で、

この方法だと少し不純物が混じるので、調合比や焼きの調子で

この点々が出るのだそうです。 それが器に深みを添えています。

イッチンものびやかでスピード感があります。

作り手本人も「久しぶりにイッチンを沢山やれて楽しかったです。」

そんな楽しさが文様から伝わってきます。

 

この器は6月17日からもやい工藝で販売されます。

どうぞご覧になりにいらしてください。

 

次回から、このブログ上で器について書いてゆきたいと思います。


沖縄の三彩点打

GWがすぎ、初夏の気候になってきました。鎌倉では新緑で山がとても綺麗な季節です。

今回ご紹介するのは沖縄の三彩点打。
沖縄の飴釉とオーグスヤーは今の季節の新緑ととてもよく似合います。

同じ沖縄の伝統的な三彩点打ゆのみですが、作り手によって形も雰囲気もそれぞれ。

特にオーグスヤーは、焚かれたときの窯の温度や湿度によって渋めに焦げた青緑になったり優しい薄緑になったりと変化が出やすく、窯出しごとに違いが楽しみな釉薬でもあります。

同じ釉薬の同じ絵付けのものでも、違う作り手・違う窯出しのものを合わせてみられると、変化が出て面白いかもしれません。

 

もやい工藝の春のやちむん展は来週15日まで開催しております。

一年かけて集めたたくさんの作り手のものが一同に見られる機会ですので、ぜひいろいろと見比べながら、ゆっくりご覧くださいませ。


【一品紹介】水野雅之さんのマグカップ【瀬戸本業】

ようやく秋らしい空気に変わり、温かい飲み物がおいしい季節になってきました。

 

本日ご紹介するのは、そんな温かい飲み物にぴったりのマグカップ。

昔から焼き物の産地として有名な愛知県瀬戸の一里塚本業窯でつくられているものです。

 

 

大きさは二種類。

やわらかい灰釉が、ホットコーヒーやホットミルクをおいしくまろやかに引き立ててくれます。

また、一里塚本業窯の灰釉は陥入が入りやすく、使い込むほどに味わいのある肌合いに変わっていきます。

 

 

持ち手はやや大き目で、小さい方は指二本、大きいほうは指三本入ります。

 

 

また、シンプルな形に無地の釉薬のため、少し派手な柄のコースターと合わせても楽しい雰囲気になります。

今回は秋らしく、インドの赤い模様のコースターと合わせてみました。

 

季節に合わせて、いろいろなうつわを楽しまれてみてくださいね。


【一品紹介】森山窯の平皿

10月に入り急に秋らしく冷え込んできておりますが、
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

先週末は気持ちの良い秋晴れで、 鎌倉もお客さんで賑わっていました。

 

 

本日の一品紹介では、先週末に新入荷で入りました、 森山窯の平皿をご紹介したいと思います。

 

森山窯の平皿は、 イギリスの古いピューター皿を手本に作られたもので、故・ 久野恵一の提案で山陰でもいち早くこのピューター型を作り始められたのが森山窯の森山雅夫さんでした。

 

塗り呉須と呼ばれる、 呉須釉を重ね塗りした上から石灰釉をかける深く鮮やかな瑠璃色が ぱっと目を引きますが、色の映える土台には、 高度なろくろ技術に支えられた美しい形があります。

 

 

こういった真っ平らな皿をろくろで引くにはとても高い技術が必要 ですが、 どの角度から見ても均一でゆがみのないつくりになっています。

陶工の森山さんの高いろくろ技術のなせる業です。

 

普段使いのうつわはどれもてらいのない形で、 特別目を引くことは少ないかもしれませんが、 長年の伝統と熟練の技術に支えられた形はどれも非常に見事な物ば かりです。

また、窯ごと・作り手ごとにさまざまな特徴がありますので、 ぜひ注目してご覧になってみてください。



calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728   
<< February 2018 >>

categories

selected entries

archives

links

Facebook

Keiichi Kunoさんの「いいね!」

「いいね!」バナーを作成

profile

書いた記事数:868 最後に更新した日:2018/02/16

search this site.

others

mobile

qrcode